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随想の頁
2011.1.4〜2011.12.30


2011

師走
12.30
本年もSalon de Socratesをご覧頂きましてありがたうございました。敢へて触れずにきましたが、今年は東日本大震災のことを抜きには語れません。もう一度同じことを述べますが、以前と同じ生活を取り戻せる人から震災を引き摺らずに前進をすることが大切なのです。価値観が大きく揺らいだとは云へ、喚かず堪へて粛々と努力することこそが日本の美徳だと信じます。私が今年最も情熱を注いだのが油彩作品を仕上げることで、一定の成果を得ることが出来たと思つてをります。引き続き絵画藝術の秘技に迫つて行きたいと思ひます。反面、油彩とヴァイオリン演奏に明け暮れ、小説執筆が進まなかつたことに反省をしてをる次第です。来年こそは小説を完成させることに力を注ぎたいと思つてをります。「世界文学渉猟」で四つ星を付けたのはゴンチャロフ『平凡物語』、尾崎紅葉『金色夜叉』、スティーヴンソン『バラントレーの若殿』、デフォー『ロビンソン・クルーソー』の4つでした。分けても『金色夜叉』と『ロビンソン・クルーソー』は一段格別で、絶大な感銘を受けました。それでは、来年も何卒宜しくお願ひ致します。
12.28
ホフマン『クレスペル顧問官』『G町のジェズイット教会』『ファールンの鉱山』を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。怪奇幻想小説の大家ホフマンの傑作短篇集より。抗し難い魔力。「楽興撰録」にバックハウスのCD評追加。
12.25
事後報告ではありますが、12月17日(土)と12月18日(日)に新宿区民オペラ公演にて、プッチーニ「外套」とシュトラウス「こうもり」を上演致しました。今回は主席奏者ではなかつたので、心底楽しんで演奏致しました。それ以上に、マエストロ草川正憲氏の音楽に共鳴出来たからこそでせう、音楽する喜びに包まれた公演でした。「楽興撰録」にコンヴィチュニーのCD評追加。
12.16
「楽興撰録」に「こうもり」のCD評追加。
12.12
「楽興撰録」にマイナルディのCD評追加。
12.10
「楽興撰録」に「外套」のCD評追加。
12.6
「世界文学渉猟」にてメーテルリンク『青い鳥』の寸評追加。再読です。名作と申せませう。「楽興撰録」にクラウスのCD評追加。
12.4
「楽興撰録」にモントゥーのCD評追加。
霜月
11.29
「楽興撰録」にランドフスカのCD評追加。
11.25
「楽興撰録」に「こうもり」のCD評追加。
11.23
メーテルリンク『ペレアスとメリザンド』を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。えも云はれぬ音楽的な象徴劇。
11.20
「楽興撰録」にシュナイダーハンSQのCD評追加。
11.16
『列子』を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。雲を掴むやうな問答が多いのですが、寓話の面白さでは『荘子』を凌ぐでせう。「楽興撰録」にバレルのCD評追加。
11.13
「楽興撰録」にアンチェルのCD評追加。
11.7
「楽興撰録」に「外套」のCD評追加。
11.3
「楽興撰録」にエルマンのCD評追加。
神無月
10.30
マイアー『聖者』を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。19世紀スイスの詩人・作家で、中世に題材を採つた歴史小説に手腕を発揮したマイアー。浪漫的で重厚な傑作です。「楽興撰録」にパデレフスキのCD評追加。
10.28
「楽興撰録」にフェリアーのCD評追加。
10.18
演奏会は無事に終了しました。個人的には納得出来るやうな内容ではなかつたのですが、全体的には好評だつたかと思はれます。次回は大曲に挑戦です。今後も修練を積んで参ります。「楽興撰録」にデュ=プレのCD評追加。
10.14
演奏会のお知らせをば。来る10月16日(日)、第一生命ホールにて弥生室内管弦楽団の第39回演奏会がございます。曲目はシューベルトの交響曲第4番、ベートーヴェン「エグモント」序曲と交響曲第6番「田園」です。14時開演でございます。ご興味ある方にはチケットをご用意してお待ちしてをりますので、メールでご連絡下さい。「楽興撰録」にクラウスのCD評追加。
10.10
「楽興撰録」にフルトヴェングラーのCD評追加。
10.8
「楽興撰録」にミルシテインのCD評追加。
10.7
デフォー『ロビンソン・クルーソー』を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。今更ながら高名な世界文学の名作を手に取りました。一般的に読まれる第1部のみではなく、第2部も読破。感銘が途絶えることなく貪り読みました。改めて回り道をするより王道から入るべきといふ信念を強くしました。理性と倫理を律することが人間を偉大ならしめると教へて呉れる名著。かの『ガリヴァー旅行記』と並ぶ傑作です。四つ星献呈です。「楽興撰録」にシュトライヒのCD評追加。
10.2
「楽興撰録」にミュンシュのCD評追加。
長月
9.30
「楽興撰録」にケンプのCD評追加。
9.22
「楽興撰録」にエルマンのCD評追加。
9.20
「楽興撰録」にマルケヴィッチのCD評追加。
9.18
「楽興撰録」にパデレフスキのCD評追加。
9.16
「楽興撰録」にムラヴィンスキーのCD評追加。
9.14
「世界文学渉猟」にてスティーヴンソン『バラントレーの若殿』の寸評追加。1ヶ月以上前に読了してゐたのですが、更新が遅れました。お気に入りの作家スティーヴンソンの代表的傑作。スティーヴンソンを娯楽性が強いと軽視するのは早計でせう。これは深刻で重厚な心理小説です。四つ星献呈です。
9.13
「楽興撰録」にデュプレのCD評追加。
9.11
「楽興撰録」にセルのCD評追加。
9.4
「楽興撰録」にザイデルのCD評追加。
9.2
「楽興撰録」にフルトヴェングラーのCD評追加。
葉月
8.31
スティーヴンソン『宝島』を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。久々のイギリス文学渉猟。贔屓の作家スティーヴンソンの余りにも有名な名作。今更ですが、手に取つてみました。無条件で面白い。「楽興撰録」にナットのCD評追加。
8.30
事後報告ではありますが、8月27日(土)と8月28日(日)に新宿区民オペラ第17回公演にて、ビゼー「カルメン」を上演致しました。3年連続でマエストロ宮松氏の棒の下、第2ヴァイオリンの主席奏者を担ひました。自身の課題は多いのですが、世界最高の名曲の力で上々の公演であつたと感じます。演奏中仕合はせな気分に浸れるのは何と素晴らしいことでせう。今後も精進を重ね、より良き音楽を奏でられるやう励む所存であります。
8.24
「楽興撰録」に「カルメン」のCD評追加。
8.20
「楽興撰録」にミュンシュのCD評追加。
8.16
「楽興撰録」にブスターボのCD評追加。
8.14
「楽興撰録」にコルトーのCD評追加。
8.7
演奏会は無事に終了しました。難曲揃ひで苦労しました。まだまだ修行が足りませぬ。所用の為、1週間ほど更新を致しません。
8.4
演奏会のお知らせをば。来る8月7日(日)、第一生命ホールにてエウテルペ楽奏団の第18回演奏会がございます。曲目はヴェーバー「オベロン」序曲、モーツァルトの交響曲第38番「プラハ」、シューマンの交響曲第2番です。14時開演でございます。「楽興撰録」にミトロプーロスのCD評追加。
8.1
「楽興撰録」に「カルメン」のCD評追加。
文月
7.27
尾崎紅葉『多情多恨』を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。特異な趣の作品ですが、魅惑する力量は文豪紅葉の為せる技。「楽興撰録」にシューリヒトのCD評追加。
7.23
幸田露伴『プラクリチ』『連環記』を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。博覧強記を誇る露伴晩年の傑作。比類がない。「楽興撰録」にアルダのCD評追加。
7.20
「楽興撰録」にムラヴィンスキーのCD評追加。
7.16
泉鏡花『草迷宮』を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。鏡花独特の怪談。個性的だが散漫な印象を受けた。「楽興撰録」にバレルのCD評追加。
7.11
泉鏡花『春昼』『春昼後刻』を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。夢と現の間でたゆたふ連作。鏡花随一の傑作でせう。「楽興撰録」にセルのCD評追加。
7.7
「楽興撰録」にフルニエのCD評追加。
7.6
尾崎紅葉『金色夜叉』を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。今更乍ら手に取りました高名なる作品。続きが読めるなら寿命の幾許かを差し出しませう。文学史に燦然と輝く不朽の名作。連続の四つ星献上です。
7.3
「楽興撰録」にフリッチャイのCD評追加。
水無月
6.29
「楽興撰録」に「カルメン」のCD評追加。
6.25
「楽興撰録」にタリアフェロのCD評追加。
6.21
ゴンチャロフ『平凡物語』を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。理想と現実の葛藤を描いた傑作。これは云ふならば反教養小説だ。ピョートル・イワーヌィチの俗物振りが痛快。今年初の四つ星献呈です。『オブローモフ』には及ばないが、溢れるユーモアが素晴らしく、熱中して読めた。今年は最後の長篇『断崖』も復刊され、ゴンチャロフ・ルネサンスの感がある。『断崖』も読まねばなるまい。「楽興撰録」にエネスクのCD評追加。
6.17
「楽興撰録」にフルトヴェングラーのCD評追加。
6.12
「楽興撰録」にゼッキのCD評追加。
6.8
「楽興撰録」にミュンシュのCD評追加。
6.5
「楽興撰録」にテミアンカのCD評追加。
6.3
『ロランの歌』を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。中世フランスの余りにも有名な武勲詩。騎士道精神の精髄。「楽興撰録」にスペルヴィアのCD評追加。
皐月
5.31
「楽興撰録」にクラウスのCD評追加。
5.29
ラーゲルクヴィスト『バラバ』を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。20世紀キリスト教文学の金字塔。「楽興撰録」にトスカニーニのCD評追加。
5.23
「楽興撰録」にザイデル/ブラウンのCD評追加。
5.21
「楽興撰録」にナットのCD評追加。
5.18
メリメ『エトルリアの壺』『アルセーヌ・ギヨ』を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。どちらもメリメ自身の投影が反映された嫉妬と不倫の物語。事件を背後に押しやり、心理を前面に出した名作揃ひです。
5.17
「楽興撰録」にアルダのCD評追加。
5.12
Salon de Socratesを立ち上げて7周年を迎へることが出来ました。記念と致しましてティボーのディスコグラフィーを公開致します。有名で人気もあるティボーですが、意外にも充実したサイトは見当たりません。私の持てる愛を注いだページです。ティボーの最も優れたページであると自負出来ます。このページを作製するにあたつて、回想録『ヴァイオリンは語る』を読みました。音楽家が書いた最も美しい著作です。ご一読をおすすめ致します。尚、大物ヴァイオリニストですので、未発売の音源などの情報も多く、残念ながら未蒐集の音源があります。これで当初に計画した10のディスコグラフィーを全て作製することが出来ました。今後は気侭に続編を作製して参ります。
5.6
「楽興撰録」にケルテスのCD評追加。
5.1
「楽興撰録」にカペルのCD評追加。
卯月
4.29
メリメ『マテオ・ファルコネ』『タマンゴ』『オーバン神父』を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。『カルメン』だけではない。短篇作家メリメの天才は文学史上に深く刻まれるべきだ。読まずに軽く見てゐた。恐るべしメリメ。
4.28
「楽興撰録」にシゲティのCD評追加。
4.23
メリメ『カルメン』を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。余りにも有名な代表作。「楽興撰録」にケンプのCD評追加。
4.20
チャペック『ダーシェンカ』を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。愛犬への愛情に包まれた名著。イラストに心和む。「楽興撰録」に「カルメン」のCD評追加。
4.18
チャペック『絶対子工場』を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。原子力発電問題を想起させる設定が為されてゐる。必読の作品でせう。「楽興撰録」にクナッパーツブッシュのCD評追加。
4.14
「楽興撰録」にタリアフェロのCD評追加。
4.12
「楽興撰録」にメンゲルベルクのCD評追加。
4.8
『大鏡』を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。道長を頂点とする藤原氏の栄華を物語る歴史文学。謀略の暗部をも描く。「楽興撰録」にテミアンカのCD評追加。
4.6
「楽興撰録」にゼッキのCD評追加。
4.4
「楽興撰録」にアンセルメのCD評追加。
4.2
「楽興撰録」にスペルヴィアのCD評追加。
弥生
3.31
「楽興撰録」にブレインのCD評追加。
3.28
「楽興撰録」にクラウスのCD評追加。
3.25
「楽興撰録」にジンバリスト/ミルシテインのCD評追加。
3.23
「楽興撰録」にモントゥーのCD評追加。
3.21
大震災から10日が経ちました。被災地の傷が癒えることはないでせうが、いつか必ず復興するでせう。私個人は無力ですが、元気な人間が被災者の分まで力を尽くすことが大切なのではないでせうか。井原西鶴『日本永代蔵』を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。西鶴の代表作。難点は雑然としてゐることだが、寧ろ特色と云へるだらう。「楽興撰録」にゴドフスキーのCD評追加。
3.7
事後報告ではありますが、3月5日(土)と3月6日(日)に新宿区民オペラにて、ヴェルディ「リゴレット」を上演致しました。3度目となる第2ヴァイオリン主席として臨みましたが、半年前にも演奏した作品ですから余裕をもつて対処出来ました。3週連続の演奏会出演はあらゆる点で厳しかつたのですが、ヴァイオリンの修練には確実に結びついてゐるでせう。更なる修行を積みます。
3.4
「楽興撰録」に「リゴレット」のCD評追加。
如月
2.28
演奏会は無事に終了しました。高橋隆元先生の密度の濃い練習で得るものは沢山ありました。イタリア交響曲は難曲ですから苦心しましたが、修行になりました。演奏会本番はとても楽しく気持ち良く弾けました。改めてエウテルペ楽奏団は豊かな音楽を持つた素晴らしい楽団だと感じた次第です。「楽興撰録」にアルヘンタのCD評追加。
2.24
2週連続でありますが、演奏会のお知らせをば。来る2月27日(日)、第一生命ホールにてエウテルペ楽奏団の第17回演奏会がございます。曲目はシューベルト「悪魔の別荘」序曲、ハイドンのチェロ協奏曲第1番、メンデルスゾーンのイタリア交響曲です。14時開演でございます。「楽興撰録」にプーランクのCD評追加。
2.22
演奏会は無事に終了しました。個人的には最も幸福な練習期間で、モーツァルトの美しさに惚れるばかりでした。しかし、もつと出来ることはあつたでせう。まだまだやらねばならぬことが沢山あるのです。「楽興撰録」にミュンシュのCD評追加。
2.16
演奏会のお知らせをば。来る2月20日(日)、第一生命ホールにて弥生室内管弦楽団の第38回演奏会がございます。曲目は全てモーツァルトで、ポストホルン・セレナード、コンサート・アリアを2曲、プラハ交響曲です。14時開演でございます。お申し込みいただければ、チケットをご用意してお待ちしてをります。「楽興撰録」に「リゴレット」のCD評追加。
2.12
「楽興撰録」にフルトヴェングラーのCD評追加。
2.10
「楽興撰録」にタリアフェロのCD評追加。
2.7
井原西鶴『好色五人女』を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。好色物だが、人間の性が描かれてをり普遍性がある。「楽興撰録」にヴァルターのCD評追加。
2.4
「楽興撰録」にプロ・アルテSQのCD評追加。
睦月
1.31
「楽興撰録」にヴンダーリヒのCD評追加。
1.27
「楽興撰録」にミルシテインのCD評追加。
1.26
上田秋成『春雨物語』を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。晩年に到達した境地が窺へる傑作。
1.24
「楽興撰録」にモイーズのCD評追加。
1.19
「楽興撰録」にアンセルメのCD評追加。
1.15
「楽興撰録」にルフェビュールのCD評追加。
1.11
上田秋成『膽大小心録』を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。変人の毒舌。面白くない訳がない。「楽興撰録」にピアティゴルスキーのCD評追加。
1.7
「楽興撰録」にハリソンのCD評追加。
1.5
「楽興撰録」に「ドン・ジョヴァンニ」のCD評追加。
1.4
謹賀新年。本年もSalon de Socratesを宜しくお願ひ致します。昨年は遂にティボーのディスコグラフィーを完成させることが出来ませんでしたので、今年こそは公開出来るように励みます。また、本年もHPとは縁がないのですが、大きな目標を立てました。短篇小説を三つ、更に書きかけの長篇小説を完成させることを目論見ます。そして、引き続き、手応へのあつたヴァイオリン演奏の修練と油絵技法の研究に没頭したいと思ひます。


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