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随想の頁
2008.1.3〜2008.12.31


2008

師走
12.31
本年もSalon de Socratesをご覧頂きましてありがたうござりました。目標にしてゐた『源氏物語』の読破ならず、他にも反省は山ほどあれ、実行することが全てを決しますので、多言を用ゐず、来年こそはひとつひとつ目標を実現して行きたいと思ひます。「世界文学渉猟」で今年四つ星を付けた読了作品は、例年よりも少なめで、ゴンチャロフ『オブローモフ』、ラシーヌ『ブリタニキュス』、ラ=フォンテーヌ『寓話』の3つだけでした。しかし、何れも傑作で特にラシーヌへの畏敬は筆舌に尽くし難いです。『源氏物語』はまだ宇治十帖が残つてをり、評価を保留します。それでは、良いお年をお迎へ下さいませ。
12.30
モリエール『町人貴族』を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。モリエール後期の傑作。何時の時代も人は肩書きに弱いものです。「楽興撰録」にウィーン・コンツェルトハウスSQのCD評追加。
12.29
紫式部『源氏物語』より「紅梅」を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。
12.28
紫式部『源氏物語』より「匂兵部卿」を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。
12.27
紫式部『源氏物語』より「雲隠」を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。空白の凄み。出版に際しては空白の頁を設けるべきでせう。
12.26
紫式部『源氏物語』より「幻」を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。源氏の最後の物語。深い詠嘆に彩られた帖。「楽興撰録」にセルのCD評追加。
12.23
「楽興撰録」にルフェビュールのCD評追加。
12.20
「楽興撰録」にカウフマンのCD評追加。
12.18
紫式部『源氏物語』より「御法」を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。遂に紫の上が死去する。『源氏物語』の事実上の終焉。
12.17
紫式部『源氏物語』より「夕霧」を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。源氏の息子夕霧大将の愛の苦悩が描かれた含蓄のある物語。「楽興撰録」にレイボヴィッツのCD評追加。
12.15
「楽興撰録」にモイセイヴィッチのCD評追加。
12.14
「世界文学渉猟」にラシーヌ『ブリタニキュス』の寸評追加。春に読了してゐたのですが、余りの傑作に圧倒され寸評の出来に満足行かず、更新せずにゐました。気を新たに物した寸評もこの傑作を讃へるには不十分でせう。ラシーヌに駄作なし。史実に忠実で、尚且つ情念の火花を散らす至高の劇作術。四つ星です。
12.13
「楽興撰録」にモントゥーのCD評追加。
12.10
「楽興撰録」にブッシュSQのCD評追加。
12.7
「楽興撰録」にシュルスヌスのCD評追加。
12.4
ヴァレリー『樹についての対話』を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。「楽興撰録」にアルヘンタのCD評追加。
12.2
ヴァレリー『魂と舞踏』を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。対話篇の形式による象徴詩と読みました。「楽興撰録」にエルマンのCD評追加。
霜月
11.30
「楽興撰録」にフルトヴェングラーのCD評追加。
11.28
紫式部『源氏物語』より「鈴蟲」を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。朧月夜、女三宮、紫の上、秋好中宮と源氏を取り巻く女が次々と出家を願ふ。仏教思想が色濃く入り込んできたことに着眼したい。「楽興撰録」にストコフスキーのCD評追加。
11.26
紫式部『源氏物語』より「横笛」を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。柏木が夕霧の夢に現れる件は印象深い。「楽興撰録」にゴドフスキーのCD評追加。
11.22
「楽興撰録」にウィーン・コンツェルトハウスSQのCD評追加。
11.20
「楽興撰録」にスークのCD評追加。
11.19
紫式部『源氏物語』より「柏木」を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。源氏の周囲が俄に寂しくなつて行く。
11.18
「楽興撰録」にケンプのCD評追加。
11.14
ヴァレリー『エウパリノス』を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。極めて難解な藝術論を扱つた対話篇。ヴァレリーの到達した境地には改めて畏怖する。「楽興撰録」にセルのCD評追加。
11.12
紫式部『源氏物語』より「若菜下」を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。源氏のかつての罪が己に降り掛かるといふ見事な反転劇。「楽興撰録」にスペルヴィアのCD評追加。
11.10
「楽興撰録」にレイボヴィッツのCD評追加。
11.8
「楽興撰録」にアルヘンタのCD評追加。
11.6
「楽興撰録」にクラウスのCD評追加。
11.4
「楽興撰録」に「コジ・ファン・トゥッテ」のCD評追加。
11.2
「楽興撰録」にグレインジャーのCD評追加。
11.1
紫式部『源氏物語』より「若菜上」を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。千年前―厳密に云ふと暦の違ひがあるので、霜月の朔日とあつても丁度千年前ではありませんが―、『紫式部日記』に『源氏物語』に関する記述があります。『源氏物語』後半の始まりとなる「若菜」は格段に深みを増した物語を準備します。
神無月
10.30
「楽興撰録」にクライバーのCD評追加。
10.27
オウィディウス『恋愛指南』を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。軽妙洒脱な奇書也。「楽興撰録」にガーシュウィンのCD評追加。
10.25
「楽興撰録」にウィックスのCD評追加。
10.22
「楽興撰録」にムラヴィンスキーのCD評追加。
10.20
「楽興撰録」にブッシュSQのCD評追加。
10.18
「楽興撰録」にカペルのCD評追加。
10.15
「楽興撰録」にウィーン・コンツェルトハウスSQのCD評追加。
10.13
「楽興撰録」にフルトヴェングラーのCD評追加。
10.11
紫式部『源氏物語』より「藤裏葉」を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。『源氏物語』で第一部とされる全ての帖を読了。源氏の栄華が描かれ一点の曇りもなく大団円を築きます。「楽興撰録」にバウアーのCD評追加。
10.8
「楽興撰録」にプシホダのCD評追加。
10.6
紫式部『源氏物語』より「梅枝」を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。「楽興撰録」にシューリヒトのCD評追加。
10.4
紫式部『源氏物語』より「真木柱」を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。突然の終はり。思はぬ伏兵による玉鬘強奪で源氏は失意に暮れる。玉鬘十帖の考察も追加した。「楽興撰録」にクライバーのCD評追加。
10.2
「楽興撰録」にデスティンのCD評追加。
長月
9.30
夏目漱石『硝子戸の中』を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。小説以外の漱石作品は未読が多い。枯淡の境地に諧謔と達観が溢れる名作随筆集です。「楽興撰録」にシュナーベルのCD評追加。
9.28
紫式部『源氏物語』より「藤袴」を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。玉鬘の運命が大詰めを向へます。「楽興撰録」にバルビローリのCD評追加。
9.26
「楽興撰録」にプリムローズのCD評追加。
9.24
アナトール=フランス『エピクロスの園』を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。良書とはこの著作のことを云ふのでせう。知的な刺激に充ち、迷妄を一蹴し、不可知を目の前にし諦観せず、飄々と人生を快適に捉へる。正にエピクロスの衣鉢を継いだ名文の連続です。
9.23
エウテルペ楽奏団の演奏会に没頭してをり、久々の更新となりました。転換期を迎へた楽団の最初の演奏会故、不安もあつたのですが、公演は大成功であつたと思ひます。指揮者杉原氏の颯爽とした棒が光つてをりました。紫式部『源氏物語』より「行幸」を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。「楽興撰録」にナットのCD評追加。
9.19
演奏会のお知らせをば。来る9月21日(日)、エウテルペ楽奏団の第13回演奏会で、メンデルスゾーン・ツィクルスの第1弾となる交響曲第1番を演奏致します。会場は三鷹市芸術文化センター風のホールです。興味のある方は是非ご来場下さいませ。「楽興撰録」にサモンズのCD評追加。
9.17
紫式部『源氏物語』より「野分」を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。
9.16
オペラ公演に没頭してをり、久々の更新となりました。公演は大成功であつたでせう。マエストロ宮松氏の音楽には大いに啓発されました。「楽興撰録」にヴァインガルトナーのCD評追加。
9.11
「楽興撰録」にガーシュウィンのCD評追加。
9.10
演奏会のお知らせをば。9月13日(土)と14日(日)に新宿文化センターにて、主幹が参加する新宿オペラ管弦楽団がヴェルディ「マクベス」を上演致します。素晴らしい公演になると思ひますので、興味のある方は是非ご来場下さいませ。紫式部『源氏物語』より「篝火」を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。
9.9
紫式部『源氏物語』より「常夏」を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。「楽興撰録」にスペルヴィアのCD評追加。
9.6
紫式部『源氏物語』より「螢」を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。螢の光で玉鬘の美しさを垣間見させる場面は古来有名であります。「楽興撰録」にトスカニーニのCD評追加。
9.4
紫式部『源氏物語』より「胡蝶」を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。源氏の色好みは止まるところを知らない。「楽興撰録」にクーレンカンプのCD評追加。
9.2
「世界文学渉猟」にてシェイクスピア『マクベス』の寸評追加。これ迄寸評を付けてこなかつたシェイクスピアの名作。四大悲劇『マクベス』は嗜虐的過ぎると、かつては余り感心しなかつた作品だが、再読して真価を知つた。「楽興撰録」にてモイセイヴィッチのCD評追加。
葉月
8.30
紫式部『源氏物語』より「初音」を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。「玉鬘」「初音」で空蝉と末摘花が登場するのは成立論を裏付ける重要な因子でありませう。「楽興撰録」に「マクベス」のCD評追加。
8.28
「楽興撰録」にウィーン・コンツェルトハウスSQのCD評追加。
8.27
紫式部『源氏物語』より「玉鬘」を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。大部分を成す外伝「玉鬘」十帖。夕顔の忘れ形見が引き起こす物語の始まりです。
8.26
「楽興撰録」にスポールディングのCD評追加。
8.24
「楽興撰録」にドラティのCD評追加。
8.22
紫式部『源氏物語』より「少女」を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。夕霧に対する源氏の教育論が興味深い帖です。「楽興撰録」にルフェビュールのCD評追加。
8.19
「楽興撰録」にデスティンのCD評追加。
8.18
ボーマルシェ『フィガロの結婚』を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。痛快無比の傑作喜劇ですが、反権力、独立独歩の精神を謳つた記念碑的な名作です。
8.17
「楽興撰録」にクライバーのCD評追加。
8.15
「楽興撰録」にフラグスタートのCD評追加。
8.12
「楽興撰録」にカウフマンのCD評追加。
8.10
ボーマルシェ『セビーリャの理髪師』を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。時代を駆け抜けた才人の傑作喜劇。引き続き後日譚『フィガロの結婚』を渉猟します。「楽興撰録」にケンプのCD評追加。
8.8
「楽興撰録」にナヴァラのCD評追加。
8.6
「楽興撰録」にバルビローリのCD評追加。
8.5
ネクラーソフ『デカブリストの妻』を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。極めて政治色の強い叙情詩で、デカブリストの蜂起と反動政治の知識を必要とされますが、女性たちの英雄的な自己犠牲に胸打たれます。心に残る名作です。
8.4
「楽興撰録」にてロゼーのCD評追加。
8.2
紫式部『源氏物語』より「朝顔」を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。栄華を極める源氏だが、恋の道に翳りが生じてきた。
8.1
「楽興撰録」にてモントゥーのCD評追加。
文月
7.30
「楽興撰録」にてプランテのCD評追加。
7.28
紫式部『源氏物語』より「薄雲」を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。重要な登場人物藤壺の死で物語は転機を迎へます。「楽興撰録」にて「サトコ」のCD評追加。
7.26
「楽興撰録」にてシュナーベルのCD評追加。
7.24
アイソポス『寓話』を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。有名なイソップ寓話のギリシア語で残された作品を読む。素朴過ぎて感銘を受ける迄には至りませんが、原点であることを思ふと額突きたくなります。ホメーロス、アイソポス、ソクラテス、伝説の知者たちを現代人の智慧は果たして凌駕してゐるでせうか。愕然とします。
7.23
「楽興撰録」にてトスカニーニのCD評追加。
7.21
紫式部『源氏物語』より「松風」を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。源氏の栄華が極まる一方で、女たちの充たされない愛が鬩ぎ合ふ。
7.20
「楽興撰録」にてフェリアーのCD評追加。
7.17
紫式部『源氏物語』より「絵合」を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。絵画に精通した藝術論が含まれてゐる件に作者の教養の高さが窺はれます。「楽興撰録」にてアルヘンタのCD評追加。
7.16
「連載・ディスコグラフィー」の第8回「カサルス・トリオ」の頁を公開。大した内容ではありませんが、何となしに手間取つて仕舞ひました。目新しい記述など何もありませんが、参考にはなると思ひます。続いて、残る大物ラフマニノフとティボーを仕上げるとしませう。
7.15
「楽興撰録」にてカペルのCD評追加。
7.14
紫式部『源氏物語』より「関屋」を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。これも外伝になりますが、逡巡する女の秘めた想ひを匂はす心理描写に深みがあります。
7.13
「楽興撰録」にてエルマンのCD評追加。
7.12
紫式部『源氏物語』より「蓬生」を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。外伝になりますが、処世訓が滲んだ帖であります。
7.10
「楽興撰録」にてナットのCD評追加。
7.7
紫式部『源氏物語』より「澪標」を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。「楽興撰録」にて「連隊の娘」のCD評追加。
7.5
「楽興撰録」にてシューリヒトのCD評追加。
7.3
「楽興撰録」にてカウフマンのCD評追加。
7.1
紫式部『源氏物語』より「明石」を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。「須磨」と共に源氏の不遇時を描く奥深い帖。「楽興撰録」にてブッシュSQのCD評追加。
水無月
6.29
「楽興撰録」にてフラグスタートのCD評追加。
6.28
「楽興撰録」にてクーレンカンプのCD評追加。
6.27
紫式部『源氏物語』より「須磨」を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。歌物語としての性格を最も色濃く持つ帖で、作品中の白眉でありませう。
6.26
「楽興撰録」にてコルトーのCD評追加。
6.23
昨日、弥生室内管弦楽団第33回演奏会を無事終へることが出来ました。雨にも関はらず、ご来場頂いた皆様に感謝致します。また、演奏会実施にご尽力頂いた方々にも御礼を述べたいと思ひます。課題山積みのプログラムでしたが、知らずと底力が備はつた良き演奏であつたと思ひます。「楽興撰録」にてアンチェルのCD評追加。
6.20
演奏会のお知らせをば。来る22日の日曜日は、弥生室内管弦楽団の第33回演奏会でござります。会場は日本大学カザルスホール、開演は午後2時で、シューベルトの交響曲第2番とブルックナーの交響曲第4番「ロマンティック」といふ演目でござります。ラ=フォンテーヌ『寓話』を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。大半がイソップ寓話と重複するとは云へ、これぞ古典と絶賛したい叡智の結晶。四つ星です。書物を読む時間があるなら、まずは『寓話』の為に割きたいものだ。「楽興撰録」にてムラヴィンスキーのCD評追加。
6.18
「楽興撰録」にてシゲティのCD評追加。
6.16
「楽興撰録」にてプーランクのCD評追加。
6.14
「楽興撰録」にてアーベントロートのCD評追加。
6.12
「楽興撰録」にてトスカニーニのCD評追加。
6.11
紫式部『源氏物語』より「花散里」を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。
6.10
「楽興撰録」にてケルのCD評追加。
6.9
紫式部『源氏物語』より「賢木」を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。源氏を巻き込む政争が描かれ、物語の奥行きが深まります。
6.8
「楽興撰録」にてジュールネのCD評追加。
6.6
「楽興撰録」にてブスターボのCD評追加。
6.4
紫式部『源氏物語』より「葵」を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。源氏の正妻葵の死。怨霊と祈祷の記述は印象的だ。『源氏物語』が描いたもののあはれが如実に示される。「楽興撰録」にてシュナーベルのCD評追加。
6.2
「楽興撰録」にて山田耕筰のCD評追加。
皐月
5.31
「楽興撰録」にてウォルトンのCD評追加。
5.29
「楽興撰録」にてウラッハのCD評追加。
5.28
紫式部『源氏物語』より「花宴」を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。運命の悪戯で出会つた愛らしい朧月夜との関係が、後に源氏の立場を追ひ詰める訳ですが、幻想的な情趣が見事な伏線となつてゐないでせうか。
5.27
「楽興撰録」にてフリッチャイのCD評追加。
5.25
紫式部『源氏物語』より「紅葉賀」を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。源氏と藤壺との不実の子が誕生し、物語は危険を孕み始める。「楽興撰録」にてナットのCD評追加。
5.23
「楽興撰録」にてヴァインガルトナーのCD評追加。
5.21
「楽興撰録」にてカサルスのCD評追加。
5.20
紫式部『源氏物語』より「末摘花」を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。滑稽な筋運びに軽妙な可笑しみがあります。
5.19
「楽興撰録」にてプランテのCD評追加。
5.17
紫式部『源氏物語』より「若紫」を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。果たされぬ想ひが倒錯的な愛の形を生み、稀代の女性遍歴へと繋がる最も重要な帖と云へませう。「楽興撰録」にてクリングラーSQのCD評追加。
5.15
「楽興撰録」にてトスカニーニのCD評追加。
5.14
ラシーヌ『ベレニス』を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。先に読んだ『ブリタニキュス』の寸評が仕上がつてゐないのに、『ベレニス』の寸評を更新します。ローマ物悲劇として『ブリタニキュス』とは姉妹の関係にある作品ですが、設定にそもそもの問題があるのか、ラシーヌとしては歯痒い内容です。とは云へ格調高い詩句の見事さは流石です。
5.13
「楽興撰録」にてケンプのCD評追加。
5.12
Salon de Socratesを立ち上げて無事4周年を迎へることが出来ました。これも当サイトをご覧頂いてゐる皆様の御蔭でござります。4周年目に何か新しい頁をと考へ、憚りながら自作小説「ヨセフ」を載せることにしました。愚作でありますが、ご感想頂ければ幸甚です。最近は更新が捗らず、皆様には申し訳なく思ふ日々が続きます。昨年開始した「現代日本語美文序説」も沙汰止みとなつてをり、いたく反省してをります。「カサルス・トリオ」のディスコグラフィーも今日迄に間に合はせようと作業してきましたが、完成に至りませんでした。こちらは近日中に公開出来ると思ひます。このやうな状態ではありますが、今後ともSalon de Socratesを何卒宜しくお願い致します。
5.11
「楽興撰録」にてアーベントロートのCD評追加。
5.10
「楽興撰録」にてクナッパーツブッシュのCD評追加。
5.8
「楽興撰録」にてホロヴィッツのCD評追加。
5.6
「楽興撰録」にてジュールネのCD評追加。
5.3
「楽興撰録」にてブスターボのCD評追加。
5.1
「楽興撰録」にてフリッチャイのCD評追加。
卯月
4.29
紫式部『源氏物語』より「夕顔」を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。可憐な夕顔は劇的な最期も相俟つて忘れ難き登場人物です。「楽興撰録」にてモイセイヴィッチのCD評追加。
4.27
「楽興撰録」にてアルヘンタのCD評追加。
4.25
「楽興撰録」にてフルトヴェングラーのCD評追加。
4.23
「楽興撰録」にてルフェビュールのCD評追加。
4.21
ダンテ『新生』を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。『神曲』に圧倒されて以来、ダンテの他の作品を読みたいと思つてゐました。しかし、時代の制約を受けてをり『神曲』のやうな感銘は受けませんでした。「楽興撰録」にてカサルスのCD評追加。
4.19
「楽興撰録」にてモントゥーのCD評追加。
4.17
紫式部『源氏物語』より「空蝉」を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。「楽興撰録」にてデ=サバタのCD評追加。
4.15
「楽興撰録」にてカペルのCD評追加。
4.13
紫式部『源氏物語』より「帚木」を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。有名な「雨夜の品定め」は審美眼に貫かれてをり、時代を先行する名文でせう。「楽興撰録」にて芥川也寸志のCD評追加。
4.11
「楽興撰録」にてクリングラーSQのCD評追加。
4.9
「楽興撰録」にてフルトヴェングラーのCD評追加。
4.8
紫式部『源氏物語』より「桐壺」を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。千年紀に当たる年に読破を試みます。原文と谷崎訳を交互に渉猟します。多くの暗示がなされる第一帖。しかし、続く「帚木」まで年月が空くこと、前史を提示して膨大な物語の歪みを整へるやうな周到な叙述の為、最初に書かれたものではないといふ説を支持します。
4.7
「楽興撰録」にてソロモンのCD評追加。
4.5
「楽興撰録」にてトルドラ/マッシア/マネンのCD評追加。
4.4
シラー『たくらみと恋』を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。シラーの疾風怒濤期を代表する名作。第2幕の昂揚、終幕の悲哀は心に響きます。シラーに駄作なし。
4.3
「楽興撰録」にてバルビローリのCD評追加。
4.2
多忙の為更新が滞りました。お詫び致します。「楽興撰録」にてメルバのCD評追加。
弥生
3.27
「楽興撰録」にてルフェビュールのCD評追加。
3.25
「楽興撰録」にてクラウスのCD評追加。
3.23
「楽興撰録」にてカウフマンのCD評追加。
3.22
「世界文学渉猟」にて『荘子』の寸評追加。半年以上も前に読了してゐたのですが、更新を怠つてゐました。寓話の巧みさと詩趣溢れる美文は文藝としても高い境地にあります。諸子百家の著述中『論語』に次いで最も高遠な書物だと思ひますが、全33篇を並べると玉石混淆の為、四つ星にはしませんでした。「楽興撰録」にてムラヴィンスキーのCD評追加。
3.20
「楽興撰録」にてヨッフムのCD評追加。
3.18
スタンダール『カストロの尼』『箱と亡霊』『惚れ薬』を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。二大長篇の次席を占める傑作『カストロの尼』が破天荒な面白さで、歴史小説がお好きな方には特にお薦めしたい作品です。「楽興撰録」にてエルマン/ハイフェッツのCD評追加。
3.16
「楽興撰録」にてアルヘンタのCD評追加。
3.15
「楽興撰録」にてシュナーベルのCD評追加。
3.13
「楽興撰録」にて「フィデリオ」のCD評追加。
3.12
ディドロ『ダランベールとディドロとの対談』『ダランベールの夢』『対談の続き』を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。2週間前に読了してゐたのですが、だらりと更新を怠つてゐました。ディドロの最も深遠な唯物論が展開された対話篇3部作です。軽妙洒脱な会話は難解さを感じさせません。
3.11
事後報告になりますが、3月8日と9日の両日で主幹が所属するエウテルペ楽奏団と東京シティオペラ協会によるドニゼッティ「ランメルモールのルチア」の公演が行はれ、成功裡に終了しました。演奏会形式での上演といふ悪条件ながら、独唱者及び合唱団の見事な歌唱により感銘深い公演になりました。私淑するマエストロ橘氏が今後暫くはエウテルペ楽奏団を振る機会がないことは残念ですが、橘氏から教はつた音楽を消化して熟成して行くのがこれからの課題だと思ひます。「楽興撰録」にてフルトヴェングラーのCD評追加。
3.6
「楽興撰録」にてクナッパーツブッシュのCD評追加。
3.4
「楽興撰録」にてウィーン・コンツェルトハウスSQのCD評追加。
3.2
「楽興撰録」にてヴァルターのCD評追加。
如月
2.29
「楽興撰録」にてプシホダのCD評追加。
2.27
「楽興撰録」にてルフェビュールのCD評追加。
2.25
「楽興撰録」にてアンチェルのCD評追加。
2.23
「楽興撰録」にて武満徹のCD評追加。
2.21
「楽興撰録」にてレヴィツキのCD評追加。
2.19
「楽興撰録」にてシェイナのCD評追加。
2.17
「楽興撰録」にてアウアーのCD評追加。
2.15
ディドロ『肖像奇談』『或哲学者と×××元帥夫人との対談』を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。ディドロの皮肉が痛快な作品だ。「楽興撰録」にてシューリヒトのCD評追加。
2.13
「楽興撰録」にてガブリロヴィッチのCD評追加。
2.11
「楽興撰録」にてモントゥーのCD評追加。
2.9
「楽興撰録」にてカウフマンのCD評追加。
2.8
ゴンチャロフ『オブローモフ』を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。久々の更新になつて仕舞ひました。この時期は多忙で長篇は読まぬようにしてゐたのですが、読了に一ヶ月近くも要するとは不覚でした。しかし、じっくり読むことが出来ました。傑作です。そして現代に多様な問題を惹起する不滅の作品です。語り口も巧く、幾つかの美しい叙述には胸熱くなりました。四つ星です。
2.7
「楽興撰録」にてクナッパーツブッシュのCD評追加。
2.5
「楽興撰録」にてクラウスのCD評追加。
2.3
「楽興撰録」にてケンペのCD評追加。
2.1
「楽興撰録」にてヴンダーリヒのCD評追加。
睦月
1.31
「楽興撰録」にてアルヘンタのCD評追加。
1.29
「楽興撰録」にてトスカニーニのCD評追加。
1.27
「楽興撰録」にてスキーパのCD評追加。
1.25
「楽興撰録」にてアンチェルのCD評追加。
1.23
「楽興撰録」にてミュンシュのCD評追加。
1.20
「楽興撰録」にてミルシテインのCD評追加。
1.18
「楽興撰録」にてケンプのCD評追加。
1.16
「楽興撰録」にてイヴォーギュンのCD評追加。
1.14
ネルヴァル『幻想詩篇』を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。難解な詩集ですが、特異な霊感には兎に角圧倒されます。「楽興撰録」にてターティスのCD評追加。
1.12
「楽興撰録」にてモントゥーのCD評追加。
1.10
井原西鶴『嵐無常物語』を読了し、「世界文学渉猟」に寸評追加。ある役者の生涯を描いた短い作品で、味はひ深い名作。「楽興撰録」にてクラウスのCD評追加。
1.8
「楽興撰録」にてケンペのCD評追加。
1.6
「楽興撰録」にてボロディンSQのCD評追加。
1.4
「楽興撰録」にて「ランメルモールのルチア」のCD評追加。
1.3
新年明けましておめでたうございます。本年もSalon de Socratesを宜しくお願ひ致します。恒例の年頭計画を述べたいと思ひます。音楽の頁ではディスコグラフィーを2つ完成させること。文学の頁では「世界文学渉猟」で『源氏物語』の読破と寸評の更新を目標にしたいと思ひます。それから、昨年度頓挫した計画の遂行です。何とも頼りない年頭所信ではありますが、領分を踏まえて良きサイト作製に勤しみたいと思ひます。


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